シンプラル法律事務所
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新注釈民法

     
     
14:債権(7) 623〜696条  
     
     
     
644条(受任者の注意義務)  
    民法 第644条(受任者の注意義務)
受任者は、委任の本旨に従い、善良な管理者の注意をもって、委任事務を処理する義務を負う。
◆    ◆T 受任者の事務処理義務の位置づけ 
  ◇1 委任の無償性/有償性と本条の意味 
  ◇2 事務処理義務の内容・程度 
  ◇3 委任上の善管注意義務と忠実義務の関係 
  ■(1)  
  ■(2) 
会社法 第三五五条(忠実義務)
 取締役は、法令及び定款並びに株主総会の決議を遵守し、株式会社のため忠実にその職務を行わなければならない。
最高裁昭和45.6.24:
取締役の義務との関連において、忠実義務に関する規定が「644条に定める善管義務を敷衍し、かつ一層明確にしたにとどまるのであって、・・・通常の委任関係に伴う善管義務とは別個の、高度な義務を規定したものとは解することができない。」
  ■(3) 信託法上の受託者の忠実義務との対比 
受託者の忠実義務:
@信託財産の利益と受託者個人の利益とが衝突するような地位に身を置いてはならない(第1原則)
A信託事務の処理に際して自らの利益を得てはならない(第2原則)
B信託事務の処理に際して第三者の利益を図ってはならない(第3原則)

A:信任関係に基づく他人の財産管理制度を根本に据え、前述のような忠実義務が、善管注意義務の内容として、すべての受任者に認められるべきであるとする見解(道垣内)
B:本条所定の「委任の本旨に従い」とは、「受任者は、委任者の信頼に応えて、誠心誠意、忠実に、委任者のために委任事務を処理すべきであって、委任の目的に反する行動をしてはならない」との意味を含む広範なものと捉え、善管注意義務への忠実義務の包摂を説く見解(潮見)
   
  ◆U 善管注意義務の内容 
  ◇1 委任の本旨に従った履行1・・・専門的・職業的な善管注意義務 
     
  ◇2 委任の本旨に従った履行その2・・・ボランティアと善管注意義務