シンプラル法律事務所
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クルーグマン関係

さっさと不況を終わらせろ
     
     
★第2章 不況の経済学  
     
  ◆すべては需要が問題 
     
◆    ◆流動性の罠(p51) 
     
  ◆構造問題じゃないの?(p55) 
     
  ◆大量支出で繁栄を実現 
     
     
     
     
     
     
     
     
     
★第8章 でも財政赤字はどうなる?  
     
  ◆目に見えない国債自警団
    多くの人⇒政府による借り入れで金利が高騰する
ケインズは経済学者⇒経済が低迷する限りそんなことは起きない(正しい)
  ◆金利とは何だろうか 
    流動性の罠が怒るのは、ゼロ金利でも、世界の人々が集合的に、生産したいだけのモノを買いたがらない場合。
人が貯蓄したい金額(=現在の消費に使いたがらない所得)>事業の投資した額金額
    政府の借り入れは、過剰な貯蓄に行き場を与えてくれる。
    貯蓄ー投資=−2000億ドル

貯蓄ー投資=1兆ドル
    停滞経済⇒財債赤字は民間セクターと資金を求めて競争しない⇒金利上昇も引き起こさない

民間セクターの余った貯蓄を使ってあげるだけ。
     
  ◆負債の主にはどうなんだ?(p185) 
     
  ◆短期の財政赤字ばかり注目するのは愚かp187 
   
    経済が流動性の罠にいるとき:
FRBがコントロールできる金利がほぼゼロで、これ以上はFRBが歳出削減による停滞圧力を相殺するだけの金利カットができず、それでも経済が停滞したままの状態 
    流動性の罠にいるとき、支出を1000億ドル削る

@政府の購買が減ることから直接減るGDPと
A経済の弱さのために民間の支出が減ることで、間接的に減るGDP
⇒GDPは1500億ドル以上下がる。

税収は減る⇒負債の減少額は、支出削減の額面の半分以上にはならないことが十分考えられる。
     
  ◆負債が起こした問題を負債で解決できるの? 
    負債が増えているとき、借金を増やしているのは経済全体ではない。
むしろ、せっかちな人々が、もっと辛抱強い人達から借りている。
この種の借金の主な制約は、その辛抱強い貸し手が、返済してもらえるかどうかを心配すること。
⇒各個人の借り入れ能力には何らかの上限ができる。
    2008年に、その上限が突然引き下げられた。
⇒借り手に借金をすぐ返済するよう強制⇒支出を大幅に減らした。
     
    インフレ⇒
@マイナスの実質金利が可能となり
Aインフレ自体も債務残高を目減りさせる
     
  ◆なぜ財政赤字にばかりこだわるのか? 
     


クルーグマンの視座 
  ◆第1章 アメリカ経済に奇跡は起こらない
  ■どこかおかしいニュー・エコノミー論
  ■ベビーシッター協同組合の話 
  ■成長率と失業率の密接な関係 
@経済学者たちは、あらゆる状況下において経済成長率は2%程度に制約されている、とは主張していない。
ベビーシッター協同組合がキャンディ・スティック不足のために不況⇒GBP(ベビーシッター総生産)はキャンディ・スティックの供給量を増やせば上昇

アメリカ経済が1982年から89年の間に3.5%以上の成長率を記録したことは、それほど不思議ではない。
金融緩和⇒失業率が10.7%に上がり、フル稼働時よりも10%も生産高が低かった不況から立ち直った。

成長限界説は、経済が生産資源をフル稼働しているときにしか当てはまらない。
A経済学者は、ベビーシッター協同組合が新しいメンバーを入れたり、ベビーシッター能率が上がって、より多くの子供の面倒を見ることができるようになった場合でも、インフレ圧力は高まると主張してはいない。
成長の限界は、キャンディ・スティックがより多く供給された結果、需要が拡大した場合にのみ適用されるのであって、生産性の向上や労働力の増加によって成長した場合には当てはまらない。
需要はどれだけ拡大したら過剰といえるかのか: 
80年から95年の間、失業率を安定的に維持できる成長率は、2.4%程度。 
失業率を一定に保つような成長率、つまり、フル稼働下の経済を維持していくのに必要な成長率の限界が過去数年間で上昇したという証拠はどこにもない。
たとえば、95年の失業率は平均5.6%で、90年と同レベル。
90〜95年までの5年間の平均成長率は1.9%。 
維持可能な成長率はなぜこんなに低いのか

@ベビーブーム世代が成長し、女性が社会進出してきた時代に比べて、アメリカの労働力がそれほど増えていない。
1990年代は、労働人口や求職者数は年へ金1%しか増えていない。
公式統計によれば、生産性、すなわち労働者1人当たりの生産高は年平均1%しか伸びていない。
⇒この2つを合せて2%(=経済の潜在成長率。)
■    ■高い生産性上昇率の証拠はあるか 
■    ■グローバル化はインフレを抑制するか 
  ■ニュー・パラダイムの人気の秘密はどこにあるか